ハーレー特有 Vツインエンジンサウンド「3拍子」
ハーレーのビッグVツインエンジン特有の野太い重低音の排気音は、街中やツーリングなどでしばしば聴くことがあるエキゾーストサウンドです。中でもアイドリング時のエキゾーストサウンドで、「ドドドッ、ドドドッ…」と特有のリズムを刻むものは、日本では「3拍子」、アメリカでは「ポテト・サウンド」と呼ばれており、「HARLEY」らしさを強調するサウンドとなっています。
このアイドリングサウンドは、800~900rpmあたりの回転数で奏でられるサウンドで、かつてはキャブレターのアジャストスクリューで調整することで実現可能でした。しかし2000年後期より環境への配慮と排ガス規制などに伴い、ハーレーの全モデルにECMという電子制御システムが導入されました。これはガソリン噴射量やスロットル開度、点火タイミングなどを自動で制御し、燃焼効率を適正化させます。
結果、3拍子サウンドを聴く機会は激減してしまいました。

しかしあるパーツにカスタムすることで、現代ハーレーのバイクでも「3拍子」を実現させることができます。
そのパーツはECMで、具体的にはECMの電子制御内容を書き換えることで実現可能です。
方法としてはECMデータに補正をかける「サブコン」と、ECM本体ごと取り換える「フルコン」の主に2種類があります。サブコンでは「テクノリサーチ フラッシュチューナー」、フルコンでは「パワービジョン」という製品があります。
「テクノリサーチ フラッシュチューナー」では、リーズナブルな価格でノーマルECM数値を書き換えることができ、それぞれのオーナーに合わせた微調整が可能です。「パワービジョン」はタッチパネル操作でセッティング可能で、いくつかのセッティングを記憶させたり、ノーマルのセッティングに戻すこともできるなど、使い勝手の良い製品となっています。
これらの製品を活用し、エキゾーストサウンドを自分好みにカスタマイズすることで、ハーレーのシンボルサウンド「3拍子」を実現させましょう。